反瞑想煩悩

反瞑想煩悩

瞑想にとって邪魔になる煩悩と日常生活で起こりやすい煩悩をあげてみます。 六つの潜在的根本煩悩が複雑に絡み合って生じる煩悩です。

瞑想を妨げる煩悩

善を怠る心と末那識が強く働くことによって起こる心です。全部で8つあります。

1.掉挙(じょうこ)=雑念を取り除くことができず、心を静かにさせることができない。
2.昏沈(こんじん)=ひとつのことを長い時間続けられなく、心が沈み、ねむくなる。
3.不信(ふしん)=仏教の真理(縁起と四諦)を信じることができない。
4.懈怠(けたい)=善を嫌って悪を好むため、染汚心が増大する。
5.放逸(ほういつ)=染汚心をふせぎ、清浄心を修めようとしないので悪を増やし善をおろそかにしてしまう。
6.失念(しつねん)=縁起の法を理解できず、すぐに忘れてしまうので、正念の障害になっている。
7.散乱(さんらん)=気が散って心をひとつのところに集中させることができない。
8.不正知(ふしょうち)=ものごとを間違って理解しているので、正しい知恵に達することができない。

染汚心=「ぜんましん」と読み、汚れた煩悩に染まった心。末那識。   「昏沈」の「昏」には、左側に「りっしんべん」が必要です。

認識しやすい煩悩

意識として誰もが確認できる煩悩ですが、それに気づくことができない場合もあります。10の心があります。

1.忿(ふん)=普通に怒りを感じること。思い通りにならないこと、気に入らない事に腹を立てる気持ち。
2.恨(こん)=忿の感情が長く続く結果、生まれる心。うらみ。
3.覆(ふく)=過ちや悪事をした時に、そのことが他人に知られるのを恐れて隠し通す気持ち。
4.悩(のう)=怒りと怨みが大きくなった結果、その原因となる人を困らせようとする感情。いやがらせ。ハラスメント。
5.嫉(しつ)=他人の優位さを嫌って自分の利益と名声のために、その人の優位さをにくむ感情。ねたみ。しっと。
6.慳(けん)=ものでも考えでも、他人にそれを与えることを惜しむ感情。ものおしみ。
7.誑(おう)=自分の名声と利益のために、うそを言ったり、ごまかしたりすること。たぶらかすこと。
8.諂(てん)=他人に気に入られたいので、ご機嫌を取りたいという感情。へつらい。
9.害(がい)=他の人々に対して思いやりがなく、そまつな態度をしてしまう気持ち。
10.驕(きょう)=自分が優れていることを他の人に自慢したい気持ち。おごりの心。

「驕」は、本来、左側の辺に「馬」ではなく「りっしんべん」が付きます。

その他の煩悩

1.無慚(むざん)=自らが犯した煩悩を観察もしないし考察もしない心の状態。自分が犯した煩悩を反省もしないし恥ずかしいとも思わない。
2.無愧(むき)=他人に対して犯した煩悩を反省もせず、恥ずかしいとも思わない。

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